よくある質問FAQ

浄化槽トラブル対応集

浄化槽(ブロア)の音がうるさい
ブロワ(モーター)の音がうるさい場合には、まずは手でブロワを押さえてみて下さい。
音が静かになるようであれば振動による共鳴の可能性が高く、その際はブロワの足の下に防振ゴム等を敷けば収まる場合があります。
音が静まらない場合は、フィルターの劣化や故障と考えられますので修理が必要です。浄化槽本体からの異常音はあまりしないが、排水ポンプが設置されているタイプは、排水ポンプの故障の可能性が考えられます。
ブルワ(モーター)がうごいていない
コンセントが抜けているケースが多いのでご確認下さい。
コンセントが正常の場合は、ブロワの故障と考えられます。浄化槽内の好気性バクテリアは、酸素が無いと死滅してしまいます。また、1日~2日であれば溶存酸素(水中に溶けている酸素)があるので大丈夫と考えられますが、長期間止まっていると浄化槽内が腐敗し、再度動き出すときには強い臭気が発生します。その際は一度清掃(汲み取り)をした方が安全です。
大体のブロワは内部に消耗部品の設定があります、交換時期はカバーに注意書きとして書いてある物が多いので、その都度ご確認下さい。
浄化槽からゴボゴボ音がする
まず浄化槽は、ブロワが大量の空気をタンク内に送って撹拌しているため、常時水音は発生しています。ただし水音が大きくなっている場合は、浄化槽内部の水位が高くなっている可能性が考えられます。
水位が高くなる要因としては、下記のような理由が考えられます。
  1. 放流ポンプの故障
  2. 内部の汚泥が多く詰まっている
  3. 浄化槽内部の流量調整の異常
  4. 雨天時に排水先が冠水して逆流している
4については時間とともに回復しますが、それ以外は専門業者の点検、調整が必要となります。
その際はみつみ環境までご連絡ください。
臭いが気になる(使用開始直後)
まず浄化槽はタンク内でバクテリアを繁殖させることで、バクテリアが汚水の中に含まれる有機物を分解して浄化します。使用開始直後はバクテリアが充分に増えていないため、浄化処理が不安定で臭気が出やすくなります。
そのため使用条件にもよりますが、安定するために3カ月~6カ月の期間が必要です。早く臭いを抑える方法としては、シーディング剤(バクテリアの繁殖促進剤)を入れると安定が早まります。シーディング剤は大規模なホームセンターであれば、置いてありますのでお試し下さい。
ただし、長期間臭いが消えないときは機器の異常も考えられます。
その際はみつみ環境までご相談ください。
臭いが気になる(一年以上前)
最初にブロワ(モーター)が動作しているかを確認して下さい。停止している時はブロワの故障が原因だと考えられます。
動いている場合は様々な可能性がありますが、家中の水回りから臭いがするときは、トラップ(排水の臭気止め)が外れていると考えられますので、手直しが必要です。トラップの手直しについては専門業者の対応が必要となります。浄化槽管理業者や、建設会社へご連絡ください。
浄化槽周辺から臭いがするときは、浄化槽内の水質が悪化しているか、清掃(汲み取り)時期の可能性が考えられます。1年以上清掃を実施していない場合は清掃が必要になります。各自治体の指定業者で実施してください。
水の流れが良くない
排水不良の要因として、下記のような理由が考えられます。
  • 排水先の冠水など排水先の問題
  • 排水ポンプや流量調整装置など浄化槽の問題
  • 浄化槽に行くまでの排水管の問題
  • 清掃(汲み取り)時期
いずれも個人で解決するのは困難です。さらに、浄化槽が詰まってしまうとあふれてしまいます。そうなる前にご相談ください。
詰まりの兆候としては、水を流したときに「ゴボゴボ」と水音がしたり、排水に時間がかかる様になります。改善の方法として、浄化槽の機器の調整や修理、排水管の高圧洗浄、清掃(汲み取り)の実施などを行う必要があります。
浄化槽から虫が湧いている
浄化槽から様々な衛生害虫が発生します。チョウバエやチカイエカなどは、飛び回り雑菌を媒介する種類の害虫や、アメリカミズアブの幼虫の様にウジ虫に見える形で排水管をあがってくる害虫もいます。
浄化槽では上から吊るすタイプの殺虫剤を使用することが多く、以前は有機リン系の「ジクロルボス」が中心でしたが、中国製冷凍餃子に含まれ中毒患者が発生した事件もあった様に、毒性が強く徐々に減ってきています。そのため哺乳類には影響が少ない「ピレスロイド系」を主に使用するようになってきています。
害虫の種類により差駐在の効果が異なります。一般の殺虫剤では効果が弱いため浄化槽専用の殺虫剤が販売されています。
引っ越しや本下水になった時の解約は?
一般的に、浄化槽の定期点検は1年毎の年間契約が多くなっており、年間の管理費を前受けでお預りすることが多くなっています。期間中に引っ越しや本下水への切り替えとなった際は、点検に伺わなかった回数分が返金されることが多いです。
ただし、それぞれの管理会社により契約内容が異なります。その都度契約書の確認が必要です。
長期不在時に一時停止できる?
浄化槽は一部の形式を除き、酸素が必要な好気性バクテリアが活動しています。そのため、電源を切る(ブレーカーを落とす)と、ブロワ(モーター)がとまるためバクテリアも死滅してしまいます。すると浄化槽内の汚水が腐敗して、強い臭気が発生します。ですので、電源を切ることはできるだけ避けてください。
長期不在時電源を切る必要がある場合は、浄化槽内の汚水を綺麗に清掃(汲み取り)して、水道水を張った状態にすれば、電源を切っても上記のようなトラブルは避けられます。
浄化槽の上に駐車しても大丈夫?
まず駐車場として作られている場所は専用の工事がしてあります。そのため一般的には問題ありません。ただし、一般の住宅の場合は2tの乗用車までを想定されています。トラックや大型の乗用車は2tを越える車もあるため、その場合は破損、落下の危険も考えられます。また、マンホールは駐車場用と一般用があり、最初から車が乗る事を想定していないタイプもあります。
浄化槽内に落下した場合、死亡事故が起きたこともあります。ご自分で判断されずに施工会社や専門業者で確認して下さい。
浄化槽から泡が吹いている
最初に泡の色をご確認ください。白い泡がでている時は洗剤成分が発泡しているケースが多いようです。茶色の泡がでている場合は浄化槽内の状態が悪いか、使用者の薬剤の服用が原因と考えられます。いずれも様々な可能性がありますが、主に使用直後や冬季の不安定な時期に発生しやすくなります。
対処方法は、洗剤が原因の場合は使用量を減らして頂ければ解決します。それ以外の場合は、シーディング剤(バクテリア繁殖剤)や消泡剤が必要となります。
浄化槽が割れた(漏水)と言われた
浄化槽のほとんどはFRP(強化プラスチック)でできています。強度については比較的高く頑丈にできていますが、一方で柔軟性はなく、土圧(周囲の土の圧力)が強いとそこが割れて漏水する場合があります。
よほど古い浄化槽でなければガラス繊維と樹脂で可能ですが、浄化槽タンク内に人が入って作業するため、危険で難しい作業です。また一度割れた浄化槽は補修して直ったとしても、漏水が再発するケースも多いです。
最近、DCPD(ジシクロペンタジエン)製の浄化槽もあります。特長として、FRPに比べて柔軟性があり、軽量で壊れにくくなっています。漏水が再発するようならば、このタイプにするのが安全です。

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